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■中国*四川省*黄龍*「ロマン②」

黄龍の入り口は閉まっていたが、入り口横の建物に人影があったので、そこで尋ねてみた。
10時に開門だという。
現在8時。
外は凍てつく寒さ。
その守衛に、部屋の中に入れてもらえないか頼むと、こころよく入れてくれた。
守衛は気を利かせたのか、宿泊部屋のテレビをつけ英語字幕付の番組にしてくれ、つまらないバラエティーだったが、時間をつぶせた。
ロマンと一緒に黄龍を散策することとなった。

黄龍は予想外の景色だった。
本来の黄龍は、棚田のような池がいくつも段々状にあり、縁の石灰質の黄色と青い水が美しいコントラストを描き、絶景なはずなのだ。

池は凍っていた。
石灰質は水を浸透しやすく、氷となって流れない水は吸い込まれ、干からびていた。
また、膨張した氷がなだらかな斜面を覆い、スキー場型のスケート場のようにもなっていた。
黄龍1 黄龍3 黄龍2

7キロくらい歩いたろうか、思い描いていた景色が突然現れた。
この広い公園に小さく小さく。
黄龍4 黄龍5 黄龍6
標高が高く酸素もうすい中、3時間も坂道を登り続けた褒美に感じた。



帰り道は森の中を通った。
黄龍7 黄龍8 黄龍9
まるで宮崎駿の「もののけ姫」の舞台みたいだな、と思っているところへ、ロマンが話しかけてきた。
「僕は日本の映画で宮崎駿が好きだよ」
「ここは、モノノケヒメのステージみたいだね」

ロマンは宮崎駿の映画をそうとう観ていた。
日本の政治・経済のことも分かっていた。
日本人の話す英語の特徴も良く知っており、それを理解してくれた。

それどころかロマンは、漢字を正確な書き順で書けた。
日本で使われている漢字をそのまま中国人との筆談で書いてしまった私に、
「その字は中国では、こう書くんだよ」
と教えてくれたりした。

彼は日本語は話せなかったが、中国語はカタコトでも私以上に話せた。

何より彼の感覚は、頭も性格も良く好奇心旺盛で行動力のある日本人、のようだった。



15時、成都から1日1本黄龍の前を通過するバスに、私たちは乗って帰る予定だった。
しかしバスは満席で乗せてもらえなかった。
1時間待っても他の車もこの道を通ることはなかった。

ロマンは言った。
「大丈夫。行きのバスはくにゃくにゃとこの山道を1時間半かけて来たけど、僕たちは直線コースで帰れば良いのだから、1時間半もかからないよ」
実に面白い青年だ。

シーズンオフの山の中。
他にツーリストはいない。
同じコースで甘粛省の蘭州に向かう彼と、この先しばらく行動を共にすることとなった。

■コメント

■Re:ギターの大家 [リサ]

明け方はおそらく零下。
中国は日本と同じ摂氏だよ。
重さや長さの単位も一緒だよ。
ただ、単位も漢字で書くから分かりずらいけどね。
℃は分からないけど、
km=公里
500g=斤

■Re: 中国*四川省*黄龍*「ロマン②」 [ギターの大家]

凍てついた棚田は絶景
森の様子は、青木ヶ原の樹海のよう

寒そうだけど、明け方の気温はどれ位なの?
中国は摂氏・華氏どっちなんだろうな
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リサ婆

現在無職。日本在住。
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で12年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春からカレー屋をやるべく、現在奮闘中。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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