■シリア*ダマスカス(2010年1月31日~)②

昨日と今日のダマスカスは寒い。
太陽は出ているものの、時おり雪が降る。
積もるもどでもなく、さっと振っては止むのだが、気温はおそらくマイナスだろう。

今、体調不良で、ダマスカスの病院で検査してもらっている。
原因はおそらくジアルジアに違いない。

ジアルジアは、バクテリアのような虫が飲食物を通じて口から入り、腸の中に寄生する病気。
普段はなんら体調に問題はないのだが、時々激しい嘔吐と下痢にみまわれる。
一番の特徴は、これらの症状とともに卵の匂いのゲップが止まらない。


中国でこの症状が初めて起きた。
日本を出て間もない頃だ。
決まって、中国の白酒(バイジュウ)を飲んですぐの深夜に、この症状が表れた。
油っこい物ばかり食べていて、胃が弱っているからだろうと思っていた。

パキスタンでこの症状が頻繁に表れるようになった。
しかも様子はヒドくなり、1回その症状が出ると、2~3日は物も食べれず寝込む事態となった。

しかし、パキスタンで出会ったツーリストのほとんどが、これと同じ症状があると言っていて、命に関わる気配も感じなかったので、氷河からくる生水を毎日飲んで、特に気にもしなかった。

インド・ネパールではさらに悪化した。
下痢は、もはや当たり前のこととなっていた。
毎日がそうだった。
そしてたまに寝込むほどのがやってきた。

さすがに不安を覚え、インドのダラムサラでチベット人のご主人と日本食レストランを営んでいるN子さんに相談した。
N子さんは、その症状の特徴は、インドでツーリストがよくかかるジアルジアに違いないだとうろ教えてくれた。
その病気はインドじゃ当たり前だそうだ。

薬局で簡単に薬を買えるので、しばらく飲めば治るということで、さっそく薬を飲む。
薬の効果はてきめんで、1回飲んだだけで、嘘のように体が絶好調になった。
絶好調になって初めて、今まで当たり前になっていた体調は不良だったのだと気づいた。
食欲がそうとう落ちていたことも気づいた。


しばらく薬を飲み続けたので、もう2度とあの辛い症状に見舞われることはなく、
トルコでは、過去の分を取り返すかのように良く食べた。
トルコ料理がとても美味しく感じ、いくらでもお腹に入った。

シリアは、食べ物の選択肢が極端に減り、がっかりだ。
毎日毎日屋台のような店で、肉をクレープのようなパンで巻いたシュワルマばかり。
しかもトルコやレバノンのそれに比べ、ちっとも美味しくない・・・

レバノンからシリアに戻ってきて、
もうシリアは充分、明日ヨルダンに行こうと決めた矢先、ジアルジアの症状が再発した。


翌日の昼のバスで、ヨルダンに行く予定だったのだが、もうそれどころではなかった。
一晩中トイレに立てこもり、ジアルジアの症状と闘った。


翌日は寝込むほどでもなかったし、前回のことで学習したので、症状の軽いうちに薬を手に入れなければならない。


幸い私のホテルから、徒歩10分圏内に日本大使館があるので、まず相談。
大使館の対応は、こちらが恐縮してしまうほど丁寧親切。
普段ツーリストからは、どこの国の日本大使館も悪口しか聞かないので、シリアの日本大使館の対応は嬉しかった。

日本大使館の領事に連れて行ってもらった病院は、医者・スタッフ全員が流暢な英語を話す。
私の言わんとしている事も汲み取ってくれる。


私は以前ジアルジアにかかり、その症状と同じであることを医者に伝えたが、医者はその可能性は無いという。
なぜなら、シリア国内の観光客が訪れるような都市にはジアルジアは存在しないからという。

ただの腸炎だから、しばらくフルーツとクラッカーだけ食べていれば治るという。
薬も飲まなくていいという。

でも私は確信している、間違いないよ。
ジアルジアだよ・・・

落ち込んでる私に医者は訊いた。「シリアのどこの都市に行ったの?」
訪れたすべての都市を順に答えていると、
ユーフラテス河を見に行った田舎町、デリゾールのところで、医者がつっ込んできた。
「えっ、君、デリゾール行ったの?」
「はい。」
「間違いじゃなく、本当にデリゾール行ったの?」と2度も訊き直してきた。

デリゾールはユーフラテス河沿いの小さな田舎町で、特に観光スポットも無いのだが、
今まで私は、黄河もインダス河も見たし、この先おそらくナイル河は見るだろうけど、ユーフラテス河をこの機会に見ておかねば、一生見ることが無いだろうと思ったので、四大文明の栄えた河の一つユーフラテス河を見るためだけに、デリゾールへ行ったのだ。
人がたいへん親切な田舎町だった。



そして詳しく検査することになった。

今その結果待ち。


久しぶりの何も予定の無い連休のような感じだ。

今日は金曜日で、イスラム国であるシリアは休日。
ダマスカスの街は静まり返っている。


■コメント

■Re: シリア*ダマスカス(2010年1月31日~)② [マヤ]

虫恐るべし・・
健康第一!
しっかり治してから、旅を楽しんでおくれよ。

■Re: [リサ]

マジ虫イヤだよ。
でもね、食欲が無くなるから、ダイエットにはいいんだよ。

■ [純です。]

その虫は危ないのかい、飼っている猫がそんな病気ににかかったような。 薬で治って、ピンピンしてますよーだ。露出狂は蹴っ飛ばしてやればよかったのに。

■Re: [リサ]

食欲が激減するから、安心とは言えないと思う。
露出狂、
他に誰もいないし、命を張ってイスラエルと戦う男だし、ガタイはデカイし、おそらく武器も持ってるし、私のパスポート持ってるし、これはもうカケヒキでしたよ。
怒らせないよう断りながら、出口まで一緒に行ってもらう。
今はもう笑い話です。

■Re: シリア*ダマスカス(2010年1月31日~)② [Key]

シリアの領事館が親切で良かったねぇ~。
領事館の人が親切って本当に珍しいと思うよ。
私も自分がいる国に限らず悪口しか聞いたことない。
薬があれば大丈夫なら安心していいのかな?
根本的な解決になっていないのが不安だけど、とにかく無理しないでね~。
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リサ婆

カレー屋歴3ヶ月
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で11年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春から間借りでカレー屋を始めましたが、7月31日閉店しました。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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