■2010年09月

■インドに居るけど、ドバイの話し。

インドに居るけど、ドバイの話し。


「ドバイ」

ドバイは個性的で面白い国だ。
ドバイはアラビア半島北東の、アラブ首長国連邦を構成する首長国の一つ。

本来の住人のドバイ人(アラブ人)は、人口の約20%しかおらず、残り80%が外国からの労働者だ。
商店・飲食店・サービス業・運転手などほとんどの業種に、インド人が多く、
建設現場で働くのは、パキスタン人、
お手伝いさんは、フィリピン人だ。
ドバイに居る人は、たいがいがアジア人なのだ。

ドバイというと「何もかも高級で高い」というイメージを持っていたのだが、それは違った。
ドバイの住人の80%が、アジアの貧しい国からの出稼ぎ労働者。
彼らの生活エリアは、バスや地下鉄が走り、スーパーマーケットや食堂や服屋のある、ごったがえすあたりまえの街で、空港からも、地下鉄やバスで行ける便利なところにある。
そこでは彼らの母国と同じものが手に入り、同じものが食べれるようになっている。
物価は彼らの母国よりはやや高い程度で、そういう街が、ドバイで開発されている部分のかなりを占める。

しかしそういう街に、ドバイ人は一人もいない。

日本の技術が使われているという地下鉄内は、かなり異様だった。
乗客全員が、なに人なのか良くわからない出稼ぎの有色人種ばかりだ。

ドバイの地下鉄の路線はとても便利かつ快適にできていて、高層ビルのエリアでは、地下から地上に上がりモノレールとなる。
超高層ビルの間を走るモノレールとその風景は、子供の頃に見た「未来の世界」の絵に似ていた。
未来の世界のモノレールの乗客にもドバイ人はいなかった。

では、ドバイのドバイ人は何処にいるのかというと、
公共の交通機関では行きづらい、高級ショッピングモールで買い物していた。

多くが家族連れで、男性はパリッと糊のきいた白いロングのワンピースに、白いスカーフで頭を覆った、アラブ民族衣装。
女性はゆるやかで美しいデザインの黒いロングコートに黒いスカーフ。
足元からは12㎝以上あるであろうピンヒールが覗く。
今まで見たイスラム国の中で、
男性はもっとも優雅で格好よく、女性はもっともエレガントで美しい。
その後ろで、フィリピン人女性のお手伝いさんが、乳母車を押している。

ドバイの気温は50℃を越すのに、肌の露出を嫌うイスラム教徒であるドバイ人は、男性も女性も長袖長丈の衣装。
でも、心配はいらないようだ。
ドバイ人は常にクーラーの効いた所にクーラーの効いた車で移動するのだ。
街をぶらぶらしたりしない。
買い物は、レストランや水族館やスパもある巨大高級ショッピングモールで済ますのだ。
こういった1日中遊べるショッピングモールは、ドバイにはいくらでもある。

ドバイの気温は50℃を越す砂漠地帯なのに、不思議なことに湿気がすごい。
1泊4,000円の安ホテルの室内に干した下着が2日たってもまったく乾かない。
ホテルから外へ出るときは、高温のミストサウナに入る感じだ。

以前見た日本のテレビ番組で知ったのだが、ドバイは石油産出国であるけれども、埋蔵量は他の産出国に比べて少ない。
だからドバイは、石油だけで生きていくのではなく、「水」産業に力をいれていると。
海水から淡水を作るのだ。
確かにドバイの水はおいしく、水道水が飲めるし、ミネラルウォーターはタダみたいなものだった。
UAE内の隣りの首長国シャルジャでは、水道水は飲用不可だった。

ドバイは緑の芝生や木々にあふれ、ここが砂漠地帯であることを忘れる。
あれだけの緑を維持するために、毎分どれだけの水が与えられているいるのだろう。
気温は灼熱の50℃。
蒸発も半端じゃないはず。
空中は水分飽和状態になっているのではなかろうか?

石油のおかげで、気温や湿度をコントロールするのに充分な電力はある。
ドバイ人は外気に触れることなく、快適な空間で1日中過ごすのだ。

未来の戦争で外気が汚染された場合の、生き残るためのシュミレーションみたいだ。

ドバイはほんの50年前まで小さな漁村だった。
ドバイに石油が発見され、人々の生活は大きく変わった。
若い世代はすっかり富豪っぽいが、年寄りには今だなお漁村の人々の雰囲気がある。

シンデレラストーリーというのは本当にある、と、ドバイを見て思った。


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今インドのデリーに居ます。
カメラがモロッコで壊れ、カメラ代わりに使っていた携帯電話をアルメニアでなくし、イランで新しくカメラを買いましたが、ウィルスだらけのインドのネットカフェで写真をアップしたくないので(前回インドで写真をアップして、ウィルスがうつり困ったから。結局データ全消去ということで解決しました。)、写真を載せることができません。

リサ婆

カレー屋歴3ヶ月
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で11年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春から間借りでカレー屋を始めましたが、7月31日閉店しました。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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