■2010年04月

■エジプト⑦*スエズ運河

旅をしていると、「これって、この国にあったんだぁ」ということがよくある。

最近の「これ」は「スエズ運河」。

運河といえば、私が思いつくのは、スエズ運河とパナマ運河。
パナマ運河はパナマにあるのだろうけど、スエズ運河がどこの国にあるのか考えたこともなかった。
このスエズ運河をめぐって、第2次中東戦争が起きた事も、知りませんでした。
スエズ運河はエジプトにありました。

スエズ運河

この写真は、走るバスの中から撮ったのでイマイチ分かりづらいのだけど、スエズ運河の幅は案外狭く、1隻分の大型船の幅しかないので、1日ごとに上りと下りを分けている。

私がこの日見たのは、地中海に向かうほとんどコンテナ船で、砂漠の中を進んでいくように見えて、シュールだったな。

スエズ運河の地中海への出入り口には、ポートサイドという町がある。
この街には外国製品があふれていて、なんだかちょっと東京のアメ横みたいな雰囲気がした。

ポートサイドのスーク
エジプトのほかの街に比べてダントツに値段が安く種類も豊富。
さっすが海の交通の要。
ヨーロッパとアジアから色んな物が入ってくるのでしょう。

ポートサイドの街
食品、衣類、電気製品なども充実してて、見ているだけで楽しい街。

これでいいのか?!
変なディスプレイ発見。
ズボン脱げてますけど。


ポートサイドの運河出入り口は港になっていて、途中の運河に比べ大きく造られている。

ポートサイド1

対岸に渡るのに便利なフェリーが無料で運航している。
連絡フェリー
2~3分ごとに頻発。

車も乗せるフェリー
車も乗せます。

このフェリーは24時間頻発していて、まるで信号待ちして横断歩道を渡るくらいの感覚で運河の対岸に渡れるので、私は用事もないのに何度も対岸に渡ってみた。
ポートサイドの対岸は、綺麗なモスクがあるくらいで特に特徴もない町だった。

世間では、スエズ運河を境に、東側をアジア・西側をアフリカとするのが一般的。
だからエジプトは、スエズ運河東側のシナイ半島はアジア側、その他のエジプト大部分はアフリカ側。

トルコのイスタンブールでもボスポラス海峡でフェリーに乗って、アジアとヨーロッパを行き来したように、エジプトのポートサイドでも、ポートサイド側アフリカと対岸アジアを行ったり来たりしてみた。

フェリーの中1

フェリーの中2

フェリーで運河を渡る

ポートサイド側フェリー乗り場

港から歩いてすぐに地中海が広がっている。
ポートサイドの地中海
沖には、たった今スエズ運河を通ってきた貨物船が見えます。


海の町は、魚が美味しい。

魚料理のレストラン
スーク(市場)の中に発見したレストランは、かなり美味しくて大満足。

魚の真っ黒焼き
レモンと塩をまぶして、お腹に野菜と香辛料をつめ、真っ黒に焼く魚は私のお気に入り。
焼き魚というと、エジプト人は決まってこってりの油で焼いてしまうけど、真っ黒焼きは塩焼きみたいで、日本人には美味しく食べれる料理法だと思う。

■エジプト⑥*クレオパトラ

エジプトと言ったら、ピラミッド・砂漠。
そしてこれを忘れてはいけません。
クレオパトラ。

砂漠のシーワオアシスへ行く拠点としたのが、カイロに次ぐエジプト第2の都市アレクサンドリア。

ここは約2000年前にクレオパトラが暮らしていた街。

地中海に面していてヨーロッパに近いぶん、カイロに比べてとてもお洒落な街。
食べ物が美味しく、特に魚は安くて美味しく食べれる。

到着した瞬間、町並みが気に入った。
さらに食べ物の豊富さと美味しさで、実に居心地がいい。

そしてここは世界七不思議の一つといわれるファロスの灯台があったところ。
最近、その近くの海底から遺跡が発見され、クレオパトラの住んだ城跡ではないかと言われている。
なぜ遺跡が沈んでいるのかは不明だという。

私のお気に入りの街、アレクサンドリア。

アレクサンドリア
地中海に面して広がる街。
地中海って聞くと、お洒落なイメージがするのだけど、期待をうらぎらない街、アレクサンドリア。

アレクサンドリアの路面電車
私は、あてずっぽに来た電車やバスに乗り込み、終点まで行き、折り返して帰ってくるという観光が大好き。
アレクサンドリアでは、路面電車でこれをやろうとしたが、女性車両は満員ラッシュ状態。
座れもせず、窓の外も見れない程で、数駅乗ってギブアップ。
エジプトはイスラムの国、路面電車の車両の半数は、もちろん女性専用。

しかし、半数もある女性専用車両がぎゅうぎゅうになるほど女性が活動的であるというのは、そのエリアの知的指数が高いことをあらわしていると私は思う。
経験上、女性が活動的な所は文盲率が低いことが多い。
確かにアレクサンドリアは知的な街なのだと思う。
なぜなら、古代世界最大の図書館、アレクサンドリア図書館がここにあったのだ。
紀元前から知的なのだ。
クレオパトラもそうとうな教養の持ち主だったらしい。
エジプト絵文字の解明に一役買ったロゼッタストーンも近くの町から発見されている。

アレキサンドリア図書館
現代のアレクサンドリア図書館は、日の光がたっぷり入り、ゆったりスペースで心地がいい。
インターネットも使え(日本語の表示、書き込みはできませんでした)、博物館も備え、
利用者の半数は女子学生。
ただ、開架図書は、広さの割りに少なく感じた。

アレクサンドリアの安くて美味しい魚料理屋
これは、魚やイカや海老を選んで、料理してくれる魚料理屋。
2人でたらふく動くのおっくうになるまで食べ倒して1000円位。
うーん、安い。
カイロなら数倍の料金をとられるだろう。
アレキサンドリアにいる時は毎日通ったほど、味も美味しい。


美味しい食べ物にお酒は付き物と思うけど、イスラム国の町中の安レストランでお酒は飲めない。
外で酒を飲むなら、ファイブスターホテルあたりの高級バーしか思いつかない。

しかし発見しました。
人通りのない道のビルの片隅にひっそりとあるバーを。

イスラム国でも探して酒を飲むという飲んべぇの日本人旅行者H君と、日本では怪しいバーで飲むのが好きだった私のコンビで歩いていたからこそ発見しえたとしか思えない素敵に怪しいバーの偶然的発見。
日本の歌舞伎町裏路地にあってもおかしくないようなバー。

アレクサンドリアのバー

時間が早かったのでエジプト人客は一人しかいなかったが、これは深夜になれば間違いなく不良の集まる臭いがする。
どこの国なのかいつの時代にいるのかわからなくなる不思議なバー。
キンキンに冷えたビールは、たった1本で心地よく酔えて美味しかったなぁ。

かつて私は新宿歌舞伎町でバーを経営していたのだが、その時夜遊びしていた感覚が一瞬もどってきた感じがした。

■エジプト⑤*砂漠

エジプトと言ったらまずピラミッド。
そして次に私が連想するものと言ったら、砂漠。

リビアに近い砂漠のオアシス、シーワオアシスに行ってきました。

リビア砂漠
ここはエジプトの西の端、リビア国境に近いリビア砂漠です。
ダハブで知り合い、カイロで偶然再会した日本人男性と一緒にやって来ました。
ジープをチャーターして、砂漠の中を爆走です。
こんな夕日を見た後、椰子の葉で作った近くの小屋に1泊しました。
満天の星を期待したのですが、時期が悪いのか、星は思ったより見えず残念。

オアシスで遊ぶエジプト人金持ち子女
砂漠の中に突然池があります。
地下から水が湧いているのです。
小さなオアシスです。
そこでくつろぐカイロから遊びに来ている金持ちエジプト人大学生達。
イスラムの国でありながら、金持ちの子女はタンクトップにショートパンツ、髪も覆っていません。
一般エジプト人とは明らかに違います。
服装が西洋風というだけでなく、肌の色がきわめて白い。
アラブの富裕層って、私には想像つかないほど金持ちなんだろうなぁ。

オアシス
金持ちエジプト人よりツーリストのほうが、肌や髪の露出を押さえてたりする・・・

貝殻の化石
ジープで砂漠を爆走していると、突然海岸のようになりました。
貝殻がたくさん埋まっています。
海岸でするように、貝殻を採集できます。
このあたりは太古、海だったというのです。

魚の化石
魚の化石もあります。
ここはエジプトでもかなり内陸。
何千万年もの間、こうしてここにさらされているとは思えないほどはっきりと、しかも無造作に化石がころがっています。
ダハブに生息する珊瑚や貝とほとんど変わりなく見えるのですが、ここは砂漠のド真ん中。
地球はいったいどんな変化をとげてきたのだろうと、かなり興味がわきます。
原型を綺麗にとどめた貝殻をいくつか採集したので、ピアスを作ろうと思います。

シーワのオアシス村
拠点にしたシーワオアシスは、私がイメージしていたオアシスというものよりかなり大きい村でした。

パームツリーホテル
拠点にしたパームツリーホテルの中庭。

パームツリーの部屋から
部屋の窓から。

ロバタクシー
やるなぁトヨタ。
こんな車をだしていたとは恐れ入ります。
ガソリンも電気も無しで走る、超エコロジーなタクシー。
運転手は安全運転で、乗り心地もばっちり快適。
シーワオアシスはこんなタクシーがたくさんいます。
数年前までは車はほとんどなく、ロバ車しかなかったというのですが、今は当たり前に車も走ってます。

■エジプト④*ピラミッド

エジプトといえばピラミッド!
行ってきました。

大観光地、ギザの三大ピラミッドでのお決まりのポーズの三連チャン。

お決まりポース1

お決まりポース2

お決まりポース3

ピラミッドって近くで見るより、ピラミッドに向かう車の窓からチラっと見えた時が一番感動したわ。
こんなに遠いのに、こんなに大きく見えるんだーって。
エジプトの空気は常にほこりっぽくて視界が悪いのだけど、そんなモヤのかかったような町の向こう側に、3つのピラミッドが堂々と美しく存在してて、エジプトに来たんだなと実感した。

近くで見たら思ったほど大きくない。
後ろ側が砂漠で、大きさを比較対照するものがないから、大きく感じないんだろうな。

カフラー王ピラミッド
以前は観光客がピラミッドに登れたらしいのだけど、頂上付近から落ちて死亡した事故があって以来、登頂禁止になってます。
これはカフラー王のピラミッド。

クフ王ピラミッド
クフ王のピラミッドは、下のほうだけなら登っても大丈夫。

階段ピラミッド
ギザからやや離れたサッカーラにある、最古のピラミッドは階段式のピラミッド。

赤のピラミッド
ギザやサッカーラからやや離れた赤のピラミッドの中。
臭い。
アンモニアのような臭いが充満してる。
階段のようなスロープは腰を屈めないと通れないし、この坂がかなり急勾配。
翌日は筋肉痛。

ラムセスⅡ像
メンフィスにある、ラムセス2世像は15メートルの大きさ。

小さなスフィンクス
メンフィスにある小さいスフィンクス。


この日私は、同じ宿に宿泊していた日本人女性がチャーターした車に無料同然で便乗させてもらえ、効率良く有名ピラミッドを観光できました。
というのも、エジプトにはいくつもピラミッドがある。
ギザにある3つの並んだ3大ピラミッドは一番有名で、ピラミッドとスフィンクスといえばここ。
しかしこの3大ピラミッドより古く、形も階段状だったり、屈折してたり、ピラミッド試行錯誤時代の物も興味深い。
これらはギザからやや離れたところにあり、公共の交通手段の便は非常に悪く、時間のない観光客は車をチャーターしてピラミッド巡りをするのが一般的。

ざっくりと有名ピラミッド巡りをできたので、またあらためて、ギザの3大ピラミッドを、時間をかけて見に行く予定です。

■エジプト③*カイロ

私は、「妄想」を楽しむことが趣味の一つである。
エジプトは、そんな私の妄想をじゅうぶんに膨らませてくれる所だ。

なんと面白いことよ。

学校の授業で歴史は大の苦手で、いや、苦手以前に学校で歴史を学んだ記憶がまったく無かったのだが、調べをすすめていくうち、歴史はとてもミステリアスで、かつ、現代の世界に大きな影響どころか、今もなおミステリアスな歴史自体の中にこの世が存在していることを知った。
ふつうそんなことは当たり前のこととして、みんな分かっているのだろうけど、私は初めてそれを知った。
自分の無知さも知った。

この世には、教科書があふれている。
そんなことも知らず、ただ勝手に妄想するより、ある程度ベーシックな知識をもって妄想すると、さらに深く妄想できる。

エジプトは、そんなことに気づかせてくれる素敵な所だ。

リサ婆

現在無職。日本在住。
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で12年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春からカレー屋をやるべく、現在奮闘中。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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