■*レバノン

■レバノン*トリポリ~ベイルート~サイダ(2010年1月27~31日)③

レバノンの首都ベイルートからバスで1時間半ほどのところに、石鹸博物館のあるサイダという街がある。

サイダにはこれといって他に観光すべきものもないので、バスから降りて石鹸博物館にまっしぐら。
この博物館は、古い石鹸工場を博物館に改装している。

アレッポやトリポリの工場は今もなお古いまま、長い歴史を感じる建物だったが、ここサイダの元工場は違った。

完璧に改装され、高級レストランのような照明に、ディスプレイも洒落ている。

サイダ石鹸博物館1
出来上がった石鹸を筒状に積み上げ乾燥させている様子。

サイダ石鹸博物館2
石鹸に刻印する道具の展示。

そしてここは、博物館として、完璧に訪問客の期待に応えている。

入場無料。
一グループに一人のガイドが付く。
ただし、ほとんどがフランス語でのガイドで、私に付いてくれた人も英語が苦手なようで、片言英語の私の質問の意図をなかなか汲み取ってもらえない。

ところが、すべての展示物の横に英語でかかれた説明書きの紙が置いてあり、それを自由に持って帰って良いのだ。
なんて親切なんだ!
日本語ならもっと親切なのに・・・と、そこまで贅沢は言えない・・・

石鹸の歴史からこの博物館のおいたち、石鹸の材料、作り方、道具、これらすべての説明がA4サイズの紙に印刷されている。
これらを頂きながら、美しい館内を一周すると、説明書は20枚ほどになった。
立派な石鹸の教科書ができあがる。

敷地内にはカフェもあり、石鹸製造の様子をフランス映画仕立てのビデオで流している。
先ほど頂いた無料の教科書で、辞書を片手に勉強できる、気の利いた落ち着いたカフェ。

土産物屋もあり、美しく包装された石鹸を売っている。

土産物屋の石鹸は、私が日本で作っていたのととてもよく似ている。
オリーブオイルと苛性ソーダと少しの水だけで作る白い石鹸。

街の市場を覗くと、やはり白い石鹸がごろごろとビニール袋に入れられメインに売られている。
ここサイダの石鹸は、私の作る石鹸の先祖なんだな。

シリアの石鹸とレバノンの石鹸を、もう見ただけでどちらがどちらなのか分かるようになった。

使い心地はといえば、石鹸の良さは、私の場合、2週間使い続けると分かる。

今はシリアのアレッポ石鹸を試している。
なかなかに良い。

そろそろレバノンの石鹸も試そう。

しかしまぁ、あれもこれもと色んな種類を買っているうち、おそらく3キロ以上の石鹸を集めてしまった。
移動するのは大変だが、良い石鹸を毎日使うと、私は心が明るくなる。
オシャレもしたくなる。

心がウキウキして、昨日久しぶりに美容院に行った。
パーマをかけた。

中東の女の人は、全身を覆っている人が多いが、実にオシャレな人ばかりだ。
ベールを取れば、みごとに華やかで美しい。

もしかしてこれは石鹸のおかげではなかろうかと思った。


■レバノン*トリポリ~ベイルート~サイダ(2010年1月27~31日)②

石鹸で有名なレバノンのサイダは、首都ベイルートから1時間半ほどで行けるので、レバノンを拠点に行くことにした。
サイダには石鹸博物館があると、日本で一番売れて売るガイドブック「地球の歩き方」と、世界で一番売れている「ロンリープラネット」がどちらも書いているので楽しみにしていたが、この日は金曜日。
中東の博物館やら何やら、通常はイスラム教の休日金曜日は休みなので、この日は、ホテルを探しているときに出会った韓国人のミン君とデート。
多くの若い韓国の人がそうであるように、ミン君も日本語がぺらぺらだった。
2ヶ月間新宿大久保に住み、数ヶ月かけて日本一周の経験をしている。
どころかミン君は、英語もアラビア語もぺらぺらだった。
ジャニーズ系の美青年で、心優しく、日本人に似た感覚も持っているミン君とのベイルートでのデートは楽しかった。

レバノンのベイルート。

ベイルート・ホリディイン跡
内戦の1970年代の姿のまま残されたホテルホリデイイン跡。

弾痕のある銅像
旧市街の古い建造物には全て、弾丸の跡がある。

教会とモスク
隣り合わせる教会とモスク。
この街をよく表している。
夕方、教会で鐘が鳴るが、モスクでアザーン(祈りの時間を告知)が流れると、鐘は鳴り止む。

街中の遺跡
旧市街は全てが新しく作りかえられている。
新市街以上に新しい。
街の下には古代の遺跡。

ベイルートの街1
建設ラッシュ。

ベイルートの街2
レバノンの人は、ベランダにカーテンをするのが常識らしい。
どこの町でもやや古めのマンションは皆こうなってる。
これは内戦の傷跡が少なかったエリア。
造り替えられている旧市街のほうが新しい。

アメリカ大学
ベイルートアメリカ大学
ミン君は大学生で、この大学に興味があるというので来てみた。
大学には博物館もあり、学生は日本より大人っぽく見える。

アイスクリーム屋
レバノンはフランスの影響が強いので、オシャレなものが多い。
アイスクリームがいかにも美味しそうで、実際美味しい。

鳩の岩を見ながら
ミン君のアラビア語の先生が、レバノンに行ったらこの岩を見なさいと生徒に薦めたそうだ。
ここで、水平線に沈む夕日を見る。

時計塔
これは旧市街の時計塔。
夜はデートや家族連れでにぎわっている。

美しい夜の街
レストランの並ぶ道。
水タバコのシーシャもできる。

レバノン料理
高級レストランばかりのベイルートで、安くて美味しいレバノン料理を出す貴重な店で夕食。

ツナ缶
日本女子が描かれたタイランド製のツナ缶。
どこのスーパーにもある。

■レバノン*トリポリ~ベイルート~サイダ(2010年1月27~31日)①

中東各地の地名は報道番組で聞き覚えがあったが、どれが国名でどれが都市名なのか、今回はじめて理解した。

シリア・レバノン・イスラエルは、中東の地中海に面した国だが、この3カ国の海に近い一帯が石鹸誕生のエリアだ。
特にシリアのアレッポ、レバノンのトリポリとサイダ、イスラエルのゴラン高原の町(名前忘れた)の4都市が、どうやら大昔から石鹸の基地であると分かったので、中東の石鹸の町めぐりをすることを決めた。(イスラエルのゴラン高原は危険なので、今回は行きません)

シリアのアレッポはいかにも石鹸の街だった。
雰囲気も中東のイメージ通りで、私の心を鷲づかみしたので、他の場所にも期待して次はレバノンのトリポリに向かった。


レバノンのトリポリ。

トリポリの主な産業はもちろん石鹸であるが、町の中には特徴的な石鹸はまったく売っていなかった。
日本でも安く買えるような大量生産の品しか見当たらない。

スーク(市場)の中に昔の石鹸工場が1軒あり、そこで石鹸を売っているということなので行ってみた。

トリポリのスークの石鹸屋1

トリポリのスークの石鹸屋入り口

トリポリのスークの石鹸屋入り口2

トリポリのスークの石鹸屋の商品

アレッポとはまったく異なる品揃え。

カラフルで、香料の大量使い。
ナチュラルな色と香りらしいが、そうとうドギツイ。

後で行ったサイダで分かったことだが、レバノンの石鹸は、フランスの統治時代にフランスへの輸出が主だったとのこと。
きっとフランス人好みなのだろう。
客はフランス語を話す人ばかりで、店のスタッフもフランス語対応。
というか、レバノンの人はほとんどの人がフランス語を話す。
英語を話す人は少ない。
話を戻して、商品はなぜか値段が米ドル表示で、100グラムほどで5ドル以上。
無香料無着色のアレッポ石鹸が200グラム100円ほどで買えたのに比べると、かなり高級なお値段。

私の好みとは違った石鹸だったが、工場を見せてとお願いしたが断られる。

ここトリポリはそうそう退散して次の町、サイダへ向かうことにした。


その前に、トリポリはレバノンのスィート天国でも有名だった。
むしろ石鹸よりこちらの方が有名である。

私もスウィートをたらふく堪能。

チーズをお菓子にしたものが有名なのか、適当に注文すると、どれもチーズの味がしておいしい。
私の好みにぴったりあった味。

トリポリの屋台のスィート屋
屋台。
おじさんがギュウヒのようなものの中に甘いチーズを入れてくれる。
おじさんが素敵だし、おいしいし、安いし、惚れた屋台。

トリポリの老舗っぽいスィート屋
屋台の向かいに老舗っぽい菓子店。
中で食べれる。
日本で言うと和菓子屋みたいな感じかな。
ただ、持ち帰りは量り売り。
中東に限らずインドやパキスタンもそうだったけど、量り売りの菓子店が多いので、こうして店中で食べれるのは、1人分欲しい場合にちょうどいい。
これはチーズを薄くのばした生地にチーズのクリームがのってる。
ピスタチオの粉末に、バラのシロップがけ。
後ろのみどりのビンは水差し。

リサ婆

現在無職。日本在住。
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で12年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春からカレー屋をやるべく、現在奮闘中。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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