■*ウズベキスタン

■ウズベキスタン(3)*カラカルパクスタン共和国*[アラル海]

ウズベキスタン西部に、カラカルパクスタン共和国という自治国がある。
独自の憲法を持つれっきとした国なのだが、入国手続きなくウズベキスタンとを行き来できる。

ここにはアラル海という世界4番目に大きい湖がある。
いや、世界4番目に大きかった湖があった。

緑豊かで多くの動物のオアシスである美しい湖だったと言う。

ソ連による、綿花栽培のための度を越した潅漑政策で、面積が縮小し、まもなく消滅するだろうと言われている。

盛んだった漁業は壊滅。
ソ連時代に、工業排水を川に垂れ流しだったため、湖底に沈んでいた有害物質が露呈。
もともと塩湖であり、残った湖は極端に塩分濃度が上り、塩と有害物質がまき散らされ、この地帯の奇形児率はとても高い。



元アラル海を見に、カラカルパクスタン共和国に行く。


ヌクス
カラカルパクスタン共和国の首都ヌクス。
ウズベキスタン内にあるこの共和国は、他のウズベキスタンの地域よりソ連色が強い気がした。
町で巨大なパイプに遭遇。
何を運ぶためなのか、現役なのかも分からないが、なんとなくソ連チックに感じた。


そして車で4時間ほどの、元アラル海の港ムイナックへ。

ムイナックの元漁港1
元の漁港ムイナックには船が残されたままだ。
荒地に船。
ここが湖だったとは、船を見ても、にわかに信じがたい。

ムイナックの元漁港2
少し離れたところで竜巻が起きている。
あちらこちらで竜巻が起きているが、これがまたいっそう廃虚感をかもしだしている。

ムイナックの貝殻
足元を見ると、砂の中に貝殻がたくさんあり、湖だったのだなと分かる。



5月8日の日記のコメントに、私が日本で経営していた店の従業員ビビちゃんから、アラル海についてのコメントいただいています。
テレビでこのアラル海を特集するようなので、興味のある方はぜひ観てください。
私は観れないのがとても残念です。



■ウズベキスタン(2)*歴史の街

中央アジアは私にとってネット環境は悪かった。
中国のネットカフェは、通常インターネットエクスプローラーを使用しているので分かりやすいが、中央アジアのブラウザは違った。
ツールがロシア語なのでさっぱりわからないし、そもそも日本語のページを文字化けなく見れるカフェは少ない。
通信速度は非常に遅い。
1通のメールを読んで返信するのに1時間はかかる。
遅すぎて、よくエラーになり、また書き直さねばならない事しばしで、大いにストレスを感じる。
おまけに使用料は高い。


中国に戻ってきた。
最初中国に来たばかりの頃は、さっぱり訳分からず、日本語で書き込むことも困難だったのに、今では全くストレス無く使いこなせるようになっている事に気付く。


中央アジアがとても美しく面白いエリアだったので、思い出しつつ日記を書くことにする。


ウズベキスタンは歴史の街。
といっても、その見どころのある場所はほとんどがタジク人の住むエリアで、ソ連から独立する際、ウズベキスタンの方がタジキスタンより政治力が強かったので、そのエリアを取ったそうだ。
住民はタジキスタン語を話すタジク人だが、学校教育はすべてウズベキスタン語でなされるようで、世界中どこにでも、このような問題が存在している事を知る。
国境とはいったい何なのか、国家とはいったい何なのか、考える。

ウズベキスタンの首都タシュケントでは、ワールドカップの予選が現在行われているようだが、ウズベキスタン人の知っている日本といえば、私が言われた多い順から並べると[チュモン][おしん][ジャッキーチェン][ナカタ]だ。
[ナカタ]は男性からしか言われないので、おそらく元サッカー選手の中田と思われる。
[おしん]は、東南アジアやネパールではよく言われたが、中央アジアでも知られているとは、こりゃもう日本の名作と言って良い。
しかしすでに[おしん]を知っている日本人が少なくなってきている。
[チュモン]は韓国ドラマだし、[ジャッキーチェン]は香港だし、海外ではありがちな間違い。


バス移動

紅い色が実に魅惑的なケシの花
首都タシュケントから真っ紅なケシの花咲き乱れる中を、観光地に向かいバス移動。
中央アジアでは、この時期ケシの花を一番多く見かけるが、真っ紅な絨毯のような草原は実に魅惑的。



[サマルカンド]
レギスタン広場
サマルカンドのレギスタン広場

シャーヒジンダ廟群
サマルカンドのシャーヒジンダ廟群

サマルカンドは青い町。
イスラム建造物の青いタイルが青い空と馴染んでいる。



[ブハラ]
ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ
楽しみにしていたブハラのナディール・ディヴァンベギ・メドレセは工事中。
イスラム建築には珍しく、動物(鳳凰)が描かれており、上部の太陽には顔が描いてある。

ラビハウズ
ブハラ市民の憩いの場[ラビハウズ(池)]。
という紹介文をガイドブックで読んだが、池の周りは、とても現地の人が来そうにない観光客相手の、料金高めのオープンカフェが囲んでいる。

ブハラ
ブハラのチャシュマ・アイユーブ

ブハラの町並み
ブハラの町並み。

可愛い食器
売られている食器は、日本食にも合いそう。

ブハラの交差点
ブハラでは、ラクダのキャラバン時代から使われていた交差点にあるバザールの建物[タキ]がいまだ当時と同じく使われている。

タキの中
この[タキ]は、ラクダが通れるように、入り口は高くなっており、中は商店街になっている。

チャールミナール

桑の実を摘む子供たち

白い桑の実
ウズベキスタンでは5月中旬、町中の桑の木が実をつけており、初めて見る白い桑の実は、喉が渇くほどの強烈な甘さで美味しい。
子供だけでなく大人も、木を通りがかると実を摘んで食べている。



[ヒウ゛ァ]
ヒウ゛ァ城壁
ヒウ゛ァの城壁。

ヒウ゛ァ城壁内
城壁に囲まれた美しい街。
ここはデートスポットなのだろう。
物陰でカップルがイチャイチャしてるのをよく見かけた。
写真の下の方に見える丸いスペースは、すべて満室状態だった。

なんと城内で日本からの団体ツアーに遭遇。
ガイドさんに頼んで、私も城内観光に便乗。
言葉の分かる説明を聞くと、いっそう面白い。
年配のお客さんが多く、私は日本語の上手な現地人だと思われる。
そして私が日本人だと分かると、一人なのを不思議がられる。
ユーラシア旅行社さん、便乗させてくれてどうもありがとう。


■ウズベキスタン*悪評だったが・・・

ウズベキスタン。
ハスティイマームのモスク
(ハステイーイマームのモスク)

チョルスーバザール
(宿の近くのチョルスーバザール)



ウズベキスタン。
名前だけは聞いたことがあった。

ここへ来る直前、
「ウズベキスタンは、外国人に対してとても厳しい国」だとか
「最悪な国」だとか
さまざまな悪評を聞いていた。

だからかなり緊張して来た。

ところがどうして、ウズベキスタンの首都タシュケントを、私は気に入った。

特に地下鉄がお気に入りだ。
おそらく世界中で最も、美しく芸術的で趣のある地下鉄駅だと思う。
しかしウズベキスタンの中でも、この地下鉄駅が、一部の日本人に最も評判が悪い。

寂しいことだ。
この地下鉄の悪口を言っている一部の日本人にこそ問題があるのに。


ウズベキスタンでは、外国人は、滞在期間中の全ての宿泊先を登録(レギストラーツィヤ)しなくてはならない。
所持金額や貴重品の類もすべて、入国の際に申告しなくてはならない。
このことは、ウズベキスタンに来ようとビザを取った人なら、承知しておかねばならないことだ。
ウズベキスタン共和国が外国人に義務づけているのだから。

レギストラーツィヤ(通称レギ)には面倒な手続きが、昔は必要だったようだが、今はホテルが代行してやってくれる。
ただし、ホテルより若干安いホームステイではやってくれない。

外国人に義務付けているレギなので、街では、外国人と見ればこれをチェックされる。
特に地下鉄駅には警官が多く、外国人がチェックされることは必須だ。
私も毎日必ずどこかでチェックを受ける。


グルナラB&B
(私の宿泊B&B グルナラの朝食)


私の宿は、ここタシュケントではかなり安い$15(1500円)だが、レギを代行してやってくれたので、問題になったことは全く無い。
かばんの中のカメラをチェックされたこともあったが、入国時に申告しているので、これも問題なし。
時間にして、せいぜい1分のチェックだ。

でももし、レギ無しだったり、カメラを申告していなければ、おそらく相当問題で、カメラは没収だろう。
(うまい具合にできてて、ここでカメラを買ったと言っても、所持金の全額を初めに申告するので、それなりに所持金が減っていないと、それも問題になる。初めから過少申告していた場合、それより所持金が多いと問題になる)

ところが、日本語の有名ガイドブックには、この重要なレギをやらない宿が、レギなしと前置きしてはあるものの、どうどうと掲載されている。
そしてその宿が、日本人に最も人気がある。
いわば日本人宿。というより、日本人用ホームステイだ。

キルギスでホームステイをしていたので、その快適さは良くわかる。
しかしここでのホームステイ費用は、たいして安いわけでもない。
ほんの少し安いが、レギ無しが発覚したときの罰金のほうが遥かに痛い。

せっかく旅行に来て、こそこそと街を歩く事を自ら選ぶなんてもったいない。

地下鉄駅での警官のチェックは頻繁なので、レギなしだと、あの美しい地下鉄駅にも行けないし、行ったところで、内装をしみじみ見学する気持ちにもなれないだろう。


ウズベキスタンが、一部の日本人から相当な悪評の理由も解ったところで、
地下鉄全駅を見学。

駅構内は全30駅、全て個性的に違う。
これがヨーロッパ的なのかソ連的なのか分からないが、大理石やタイルや彫刻やシャンデリアが、とても魅力的。
古い映画にタイムスリップしたよう。
ある駅では乗客がみな魔女に見えるし、ある駅では戦時中の人々にも見える。
またある駅は、映画「時計仕掛けのオレンジ」的で過去から見た未来みたいだし、また、宇宙船と宇宙がモチーフだろうなという駅もある。
構内に広告やポスターは一切無く、古くオンボロの電車が入ってくる時、ゴォーっとけたたましい音が響くが、それがまた良い。
駅を写真に撮ってはいけないので、記憶の中に焼き付けた。
個人的には「ウズベキスタン」という、かまぼこ型の構内に、おそらく綿花がモチーフであろう巨大なライトが並び、薄暗くホームを照らす寂しげな駅が、好きだ。
しかし甲乙つけられないほど、どの駅も美しい。

そしてなぜかオペラ観賞。

第二次世界大戦後に抑留されていた日本兵が、建設に参加したというオペラ・バレエ劇場でオペラを観賞。(約350円)
この日は、チャイコフスキーのオペラということだけ分かったが、内容はわからず。
劇場の中は、いくつかある待合室の造りが全て違い、地下鉄の駅と通じるものがあった。
このセンスはロシアのセンスなのか?
ウズベクのセンスなのか?
本当にすばらしい。

オペラ見物
オペラ劇場内
劇場の待合室
劇場の待合室2



ウズベキスタンのお金。
1ドル=1500cym(スム)
最高紙幣が1000cymなので、100ドル両替すると、財布に入りきらない。
写真を撮る前に、200cym札100枚の束(20000cym=1300円)で国境からのタクシー代を支払い、バブルな気分になる。
ウズベキスタンcym




ところで、なんでか写真が右下がりになるなと思い、カメラをチェックしたら、レンズが微妙に斜めに付いていた。


リサ婆

現在無職。日本在住。
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で12年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春からカレー屋をやるべく、現在奮闘中。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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