■北京

■中国*北京(ベイジン)②「地図」

天安門1 万里の長城 鳥の巣
北京いえば、私のイメージはこの3つ。
天安門、万里の長城、オリンピック。

北京はつまらないと多くの人から聞いていたので、行く予定はなかった。
しかし、この国の首都を見ないことには中国を語れないなと、中国の地理的ド真ん中の蘭州で思い、ガイドブックも持たずに北京に行くことにした。
今までガイドブックには載っていない町には数々行ったが、こんな大都市に予備知識ほとんどなく行くのは、この旅では初めてだ。
一応グーグルマップで地理だけ頭に入れたが、これが碁盤目の街なので非常に覚えやすい。
北京駅の近くに天安門があり、天安門の向かいが天安門広場だ。
この辺りがおそらく中心地だろうから、ここを目指せば宿も食べ物もなんとかなりそうに思えたので、街の中心からかなり離れたバス停に到着したが、とりあえずバス停で北京地図を購入し、北京駅を目指した。
そして思った通り宿も食べ物もなんとかなった。

上海が六本木なら、北京は新宿といった感じ。
昨年訪れた上海に比べ、なんとなく垢抜けない。

この3ヶ月間中国を旅してきて、今まで中国で感じたこと気づいたことが、この北京には凝縮していた。

オリンピックが終わった後もなお、北京は建設ラッシュだ。
破壊と建設。
これは中国に来てから、どの街でも感じたこと。

胡同(フートン)という昔ながらの中国式の家で庶民が暮らすエリアはどんどん壊され、マンションやホテルが建てられている。
こういうエリアは住所自体が○○胡同なのだが、高級ホテルが立ち並ぶ通りを歩いると、ピカピカのペニンシュラホテルの入り口の住所板に「金魚胡同」などと記してあり、胡同の面影はわずか住所だけだ。
ただこの3ヶ月の経験上、この高級ホテルエリアの住所は近いうちに変更される気がする。

中国の道や住所や建物の名前は1年前と違うことがよくある。
どころか、道自体が新しくできていて、日本で発行されてるガイドブックの地図など、まったくあてにならない。
と思ったら、北京でもっとも多く売られている地図(北京公式観光地図はおそらくこの1つ)もさっぱりあてにならなかった。

北京で観光客が持っている地図は皆同じこの地図なのだが、これは未来予想図だった。
地下鉄は現在何路線か開通しているが、この2倍以上の路線が、現行の路線と同じように記してある。
明日はここで乗り換えてあそこへ行こう、などと宿で計画を立てても、実際駅に行ってみると、そんな電車は無いのだ。
道路も同じこと。
観光客用として唯一売ってる2009年度版地図が、こうなのだ。
北京では、この地図片手に迷っている様子の観光客をよく見かける。
しかし実際これをすべて2009年中に出来上げる予定なのかもしれない。

地図はその典型。
中国には、わざわざ表示しているのに、実際には無いものがたくさんある。
代表的なのはトイレ。
街のあちこちに「公共厠→」などと表示があるので、初めは安心していた。
ところが、実際厠に行こうと表示どおりに行くと、迷ったり無かったりすることが多い。
これには正直あせる。
中国の道は長い。
「公共厠→200m」なんて書いてあっても、実際は300m400mはザラで、切羽詰ってる時にこの表示を頼りに、延々1キロ小走りして結局元の場所に戻ってしまって、「バカじゃないの中国!」とつい言ってしまう場面はよくある。
ドアに厠と書いてあっても信用してはいけない。
鍵がかかっていたり、厠のくせに大小便禁止だったりする。
オリンピック会場の「鳥の巣体育館」では、掃除人がトイレを使わせないという場面に出会った。
30個ほどある個室に入ろうとする客を追い払うのに忙しく、掃除をする暇が無いから使わせない、という本末転倒な話だ。
しかし北京はそうとうマトモな方だ。
実際に表示通りに公共厠があって使える確立は80%、他の街だと実際には無い確立80%だ。

初めからそんな表示出さなきゃいいのに、は、まだある。

矢印。
二股の道では真ん中や、壁に突き当たる所で真っ直ぐを指している事にはもう慣れてきたし、
「←東 →北 ↑西 ↓南 」なども笑えるようになってきた。

あと観光地の説明。
日本語らしきことが書いてあるから読めば、さっぱりチンプンカンプン。
欧米人いわく、英語もフランス語もさっぱりチンプンカンプンだと。
英語はイングリッシュではなく、チン(中国)グリッシュなのだと。
なのにわざわざ外国語らしき表示をしてる。
日本でももしかしたら外国語の説明文はそうなのかな、などと思ってしまう。

中国での観光地の説明文に意味はわかる外国語が書いてある時は、見ればわかる事ばかりの羅列で、なぜそうなのかなど一番知りたいことは、 「ある理由でこうなってます」 なんて書いてあり、結局なんの説明にもなってないこともよくある。

それと交通整理のおじさんおばさん。
私から見ると交通整理の人らしき服装なのだが、道路の脇に旗を持って立っているだけ。
天安門広場の前などは交通量もはげしく信号も無いので、彼らは事故があった時の目撃証人者としての役割だけを請け負ってる人達なのかもしれない。
そんな格好してるから交通整理の人だと勘違いしてしまう。
でもこれも中国じゃ当たり前の風景。


しかし、外国人ツーリストがよく口にする言葉、
「This is Chaina」
呆れたり怒ったりイライラしてはいけないのだ。
これがすべて中国なのだ。

■中国*北京(ベイジン)

北京には来る予定ではなかった。
しかし中国を旅行していて、この国の首都を是非見たくなった。

来て良かった。
北京、面白い。
この3ヶ月間で見てきた中国が、ここには凝縮されている。

リサ婆

カレー屋歴3ヶ月
バーのママ歴
中野で4年
歌舞伎町で11年
海外旅行歴
人生の中で延べ約4年
約50ヶ国
春から間借りでカレー屋を始めましたが、7月31日閉店しました。

!注意!お願い!
本文中、イスラム教を国教とした国の事を「イスラム国」と書いたのがたくさん出てきますが、それを書いた時点ではまだイスラム国(ダーイッシュ、ISIS)が無かったため、そのような表記になっております。
ですので本文中にある「イスラム国」は、ISISとは関係なく「イスラム教の世界」「イスラム教を国教とする国」というニュアンスでお読みください。

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